OM SRI SAI RAM
令和2年7月豪雨により被災された皆さま、ご家族、ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
鹿児島グループメンバーが、被害の大きい人吉市及び球磨川流域で行ったセヴァについての報告がきましたので、以下にご報告いたします。
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【熊本県での豪雨災害復旧支援セヴァのご報告3】
7月14日(火)3回目の被災地入りでしたが、相変わらずの大雨となり、4名で皆様の心温まる支援物資を届けさせていただきました。
ボランティアセンターもコロナ禍の影響で4日前にやっと立ち上がり、しかも県内のみの募集ということで中々片付けも進まず、被災された方々は自助努力による片付けを強いられ、日増しに疲労困憊されているように見えました。
避難所もコロナウイルス感染の心配で被災された建物の二階に住み続けられたり、車中泊をされている方もおられました。
そのような状況でしたので、今回は人吉市街地のやや西方向にある球磨川流域の災害の酷い地域を中心に、一軒ずつお声掛けをし、必要とされる支援物資をお渡しして行きました。
今回、思いを寄せていただきましたゴム手袋、タオル(新・古)、マスク、消毒液などは、雨の中の作業にとても喜ばれ、受け取っていただいたときは満面の笑みを浮かべておられました。
人吉市では、7月に入り梅雨前線が停滞していたため相当量の大雨が続いており、7月4日未明の5時15分、災害アラートが鳴り響き、特に球磨川堤防付近の方々は、近隣のご高齢者や身体不自由な方々などにお声掛けする間もなく、着の身着のままで避難するというよりも必死で逃げたという状況だったそうです。
その為、お亡くなりになられた方々は心痛みますが、殆ど溺死の状態であったということでした。
中には河川の水が引くまで床の間の書院甲板に乗り上げ、両手は鴨居に捉まり胸まで迫ってくる水に耐え、消防救助隊が来られるまで耐え抜いた90代の方もおられたと聞いています。
また平屋にお住まいだったご夫妻は、自宅の畳を水が押し上げてきたので、慌てて屋外に出ると瞬く間に水が上がってきたそうです。隣家の方が二階からロープを落としてくださり何とか奥様は救助されましたが、ご主人は胸まで上がってきた水の中で必死に木にしがみ付いておられましたが、無念にも力尽き果てて流されたとのことでした。
堤防付近の建物は球磨川の水量と勢いで殆ど壊滅状態であり、低い土地の建物は二階まで浸水していました。
何もかも流され、それでも「ここに住んでいたから」と家屋に流されてきた土砂をかき出しながら「履物もないんです。履物だけでも欲しいです」との言葉に、履物と着替えを必ずお持ちすることを約束してその場を後にしたところもありましたし、借家住まいだった40代前後の男性の方は、大家さんに夜中に起こされ「川の水量が尋常ではない。避難した方が良い」と勧められ避難されたそうですが、「あの時避難しなかったら私はここにいません」と、何もかも無くなった借家をただ茫然と見つめておられる方もおられました。
球磨川は一級河川で、これまで何度も水害が起こっていますが、温暖化により水量が増えたこと、気象予報でも予測していなかった線状降水帯が発生したことで、地区によって避難勧告が災害発生直前となり、尊い命が失われ甚大なる災害となってしまいました。
サティヤ サイババに、ある帰依者が
「アヴァター(神の化身)には、人間が自然の力を調整して、地震や洪水、干ばつや飢饉や伝染病といった災害を防ぐことができるよう助けることはできないのでしょうか?」
という質問をしました。
サイババは二通りの方法があると仰いました。
『片方が瞬時に解決する方法であるのに対して、もう片方は長い時間をかける方法です。瞬時の解決策を用いれば、自然そのものの根本的な性質にも、因果応報というカルマの法則にも反することになります。・・・(中略)これは自然の法則をことごとく無視しています。
もう一方のより効果的な方法は、長期的な解決策であり、それによってアヴァターは、人々が霊性の法則の真理を理解することができるよう、人を高次の意識レベルへと導きます』と仰いました。
『そうすることで、人々は正義へと向き直り、より良い状態になるためにしっかりと働くことができるようになります。・・・(中略)すると人々は、今、自分たちが被害者として巻きこまれている因果応報のサイクルを超越し、それによって、あなたの言ったような災害を未然に防ぐことができるよう、自然の力を調整するようになるでしょう』と仰いました。
また、『災害は、神が定めたものではなく、人間が自らの悪業(あくごう)の報いとして招いたものです。それは人間を矯正するための罰です。そうした罰は、人間が「サット・チット・アーナンダ」(絶対実在・純粋意識・至福)、すなわち英知と至福を有する神に近い状態を体験できるよう、人々に悪の道を歩むのをやめさせ、正しい道へと連れ戻します』と仰っています。
近年、50年に一度の降水量とか想定外の災害だとか例年にない災害が発生しています。
まさしく人間が人間にもたらしたものであるということを認識し、人間が自らの神性に目覚めてカルマ的なものを超越し、指揮権をもつことができるよう、またエゴを滅ぼし代わりに超越的な意識をもつことによって、私たち自身を変容していかなければならないと被災地に入り強く思いました。
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サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
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