全国各地の災害により被災された皆さま、
ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
本日は、2回目となる福岡グループのメンバーによる、西日本豪雨被災地でのセヴァ(奉仕)報告を掲載させていただきます。
いまだにネット上で人が足りませんと書いてあったからです。
ボランティアセンターの受付を済ませ、高速道路の減免手続きに役場に伺ったら、入り口に罹災証明書手続きの案内があり、被災地であることを示していました。
今回のセヴァは少し変わったセヴァで、今回の災害が広範囲でボランティアや市の職員の人手が足りないということで、2か月たった今でもほとんど手つかずに残っているお宅を訪問して、大まかな段取りを考えるということでした。
災害ボランティアの経験が何度かあるという、僕を含めて3人のチームで伺いました。
お一人は東広島市にお住いの方で、定年退職したので週の半分くらいはボランティア活動をしていると仰っていました。もう一人の方は福井県から来られていて、やはり定年退職しているのでこちらのお寺に泊まり込んで2か月になると言われていました。
伺ったお宅はボランティアセンターから車で5分もかからないところで、瀬戸内海を望む山の斜面にあるお宅でした。まだ暑い中でしたが瀬戸内海からの涼しい風が吹き、夏でもあまりクーラーをつけることが少なく、冬も暖かいところだと家主の方が言われていました。
家の前の道路と裏手の小川は補修してありましたが、車はがれきに埋まったままで、家の中はほとんど手付かずの状態でした。
78歳になられるご主人からお話を伺いましたが、
7月7日の朝5時くらいに2階で就寝していたら、家が揺れるのを感じて1階で休まれていた奥様の叫び声が聞こえたので階下に降りてみると、家の中は土砂で埋まり柱を残して壁もなくなっていて、奥様の姿が見当たらなかったそうです。お家の壁ごと流されたのだと分かったそうです。
土砂に埋もれた奥様の体を掘り出してあげようと思って観念して探していたところ、3時間ほどして300メートルほど下に下ったところで、骨折はしていましたが生きている奥様を見つけられたそうです。
家の周りの瓦礫は重機でないと取り除けないので、次に重機が来たときにすぐ作業に入れるよう、2階にあった衣服などを段ボールに詰めて庭にあるコンテナに移動させました。
「タンスはどうしましょう?」とお聞きしたら、「入院している妻がお嫁に来た時のタンスだから捨てないでほしいと言われている」とおっしゃいました。
「結婚して52年、お家を建てて40年になるけど泣きたくなるよ」という言葉が胸に刺さりました。
セヴァに行くと、つい作業になってしまいがちなのですが、写真1枚、靴1足にも思い出が詰まっているのを感じました。
片づけをしていたら、ご主人が台所に流されずに残っていたコーヒーを入れてくれました。セヴァに行って入れたてのコーヒーを頂いたのは初めての経験でした。
帰り際にご主人の手を握って、お体に気をつけてと申し上げて帰ろうとしたら、僕の手を離さず、何度も握られました。少しは気持ちに寄り添えたのかなと思った瞬間でした。
サティヤ サイ ババの御言葉です。
『愛は神聖な性質です。愛は甘露のようなものです。神の愛の不滅の甘さを味わった人は、他に世の中のものは何一つ望まなくなります。人生は、絶え間ない愛の発露とならなければなりません。今、愛は、抑制された、利己的な方法で表されています。愛は社会への奉仕という形で表される必要があります。愛は、他の人々に捧げ、他の人々と分かち合わなければなりません。そうすることで、愛は互恵的な、絶えず拡大していく体験となるのです』
※全国各地で災害が相次いだことにより、北海道地震や台風21号による復興ボランティアも新たに募集されています。
詳細は全社協のサイトをご確認ください。
また、名古屋に近い豪雨災害のあった岐阜県関市では、上記サイトにはボランティア募集終了と掲載されていますが、実際はまだ募集されていることが分かりましたので、合わせてお知らせいたします。
関市社会福祉協議会のサイトのインフォメーション欄「9月の床下復旧支援ボランティア募集について」をご確認ください。
サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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SSIOJ奉仕部
・お問い合わせ: saihelp@sathyasai.or.jp
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