2019年9月20日金曜日

台風15号被害による千葉県でのセヴァ3(鋸南町)

OM SRI SAI RAM

この度の台風により被災された皆さま、
ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。


【鋸南町ナーラーヤナ セヴァのご報告2日目】

9月16日(月・祝)のご報告です。

本日は、10名のセヴァダルが参加しました。
雨が降りしきる中でのセヴァとなりましたが、屋根がある場所を割り当ててもらったので、問題はありませんでした。

昨日の報告を参考に、参加したセヴァダルたちが準備及び受け入れ先の自治体と相談をした結果、日頃のナーラーヤナ セヴァで培った経験やノウハウも活用でき、効率良いセヴァができました。
ピクニックテーブルも若干用意していただいたのですが、それに加え、保健福祉総合センターよりお借りしたテーブル、長机を使って炊き出しを配る場所をセッティングしました。また、電源をもらうことができたため、計5台の炊飯器を炊飯や保温に使用することができました。

カセットコンロを持参して、予め用意したカレーやハヤシライスの具を温めながらお配りすることができました。パン、総菜、お菓子、麦茶も喜んで受け取っていただきましたが、皆様家族分を自宅に持ち帰るために麦茶の需要はあまりありませんでした。
使ったお米の分量から計算すると170180人分のカレーライスあるいはハヤシライスを提供することができました。

2日連続ということもあり、被災地へ団体で応援に見えた方々から昼食の提供依頼がありました。そのため33人分の昼食をお渡ししました。

また、中原区の区長さんが来られて、ご挨拶とお礼の言葉を受けました。

今回、ご飯が20合ほど余ったのですが、ちょうど12時頃からチャーハンなどを振る舞う府中市のボランティア団体さんが正面でテントを張って調理されていたので、事情を話してご飯を譲ることができました。早速調理に使われていました。

準備したものを残さずに使い切ることができ、いつもながらババ様のお導きと恩寵に感動しました。最後に掃除をして帰途につきました。

現地の様子ですが、雨漏りがあってもブルーシートを屋根に設置できないでいるお宅が多数あるように思いました。個人的には屋根に上って作業する準備もしていましたが、雨が時には激しく降っていたため、今回は見合わせました。

また雨の中を揃いのポンチョを着て揃いのネコ(荷物運搬用一輪車)を使って屋外のセヴァをされている若い人たちの団体もありました。我々も炊き出し以外にできることはないものかと考えさせられた1日でした。
オーム サイラム

サティヤ サイ ババの御言葉です。
『私は、少数の青年と年長者たちだけが忙しく動き回って、この行事に伴うさまざまな作業を行っていることに気がつきました。それが多くの村落における実態です。全員が力を貸さなければ、村全体が益することはできません。人生は、食べては消化し、歩き回っては寝そべるために与えられたのではなく、それよりはるかに偉大な目的のために授けられたのです。その目的とは、私たちの内に、また、私たちの周りの万物の内に、さらには、私たちの感覚の領域を越えたすべてのものの内に存在する、神を認識することです。そのための人生を、無益な追求や、単なる感覚的快楽のために浪費することは、知性ある人間のすることではありません』
https://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/discourses/d_19750128.html
サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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SSIOJ奉仕部
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2019年9月18日水曜日

台風15号被害による千葉県でのセヴァ2(鋸南町)

OM SRI SAI RAM

この度の台風により被災された皆さま、
ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

【鋸南町ナーラーヤナ セヴァのご報告】

2019年9月15日(日)、台風15号の被害を受けた千葉県の房総半島南部に位置する、安房郡鋸南町の鋸南町保健福祉総合センター「すこやか」前にて、カレーの炊き出しを行いました。
その保健所は、ボランティアセンターも兼ねており、多くの被災された住民の方々、ボランティアや派遣されてきた方々、職員の方々が出入りしていました。
先週の木曜日に視察に行った夕暮れ時に、数名の方にお話しを伺ったのが鋸南町でした。
ブルーシートに覆われた屋根の家が多く、窓やシャッターが飛ばされてしまっているお宅もあり、甚大な被害が広がっているのに、つい直前まであまり知られていない場所でした。
保健所の前にはガレキ受け入れの山が築かれ、派遣された方々が重機を使って分別を行っていました。
また、Wi-Fiの基地局とスマートフォン充電場所が24時間体制で設置されていました。トイレも24時間使用可能となっていました。
1週間経っても、なおまだ水が止まっている地域もあるそうです。
また、保健所内はボランティアセンターも兼ねており、土嚢袋やブルーシート、水や食べ物、赤ちゃんやお年寄りの必需品等の救援物資を無料配布していました。
先方に連絡をし、奉仕に伺うことを約束して翌朝のセヴァだったため、準備に奔走し、朝の10時に担当の方を訪ねると、保健所の入り口横の場所を割り当ててくださいました。
そこでカレーのお鍋と、炊飯ジャーのごはん、お弁当箱などを机に並べ、保健所に救援物資を取りに来られた方、届などを出したり何かを尋ねに来られた方、がれき撤去やWi-Fi接続などのボランティアに来られた方を中心に、希望された方々にカレーのお弁当をお渡ししました。
被災された方々は、ご家族の分のお弁当もまとめて持って帰られていました。
カレーは好評で、「おいしかったです。ありがとうございます」と、わざわざ言いに来てくださる方もいらっしゃいました。
ある姉妹は、カレーを注ぐ度に「おうちはどうですか?」と尋ねていました。
その問に「電気はつかないけど大丈夫」。「屋根が飛んで大変だよ。雨漏りもしちゃって」。「ここから15分のところだけど、停電だけでなく、まだ水も止まっていて大変です」。「3日間ここでボランティアしています」等々、本当に色々な方がいらっしゃいました。
「本当につらいです」と、言葉を無くして、涙される方もおられました。

保健所の職員の方々も、食事をとる間もなく対応に当たられているようで、カレーを希望してくださったので、お渡ししようとすると、「来ておられる被災者の方の後で結構ですので・・・」と、遠慮がちに仰られるので、お昼過ぎに「まだ職員の方で召し上がっていない方はいらっしゃるのですか?」と聞くと、「はい、いると思います」と答えられました。
恐らく、食事もとる暇なく色々な対応に追われているのではないかと思い、ある分はパック詰めしてお届けしました。

街には、休日を使ってブルーシートを屋根に掛ける作業をしている家があり、至る所に補修の必要な家々がありました。
保健所でがれき撤去、家の片付け等のボランティアがあることを初めて聞いた、という年配の方もいらっしゃいました。
今回の災害はあまりにも広範囲にわたり、先が見えないため、支え合い、また孤軍奮闘しておられる方が沢山おられました。
苦しんでおられるすべての人に、スワミの恩寵を祈らずにはいられません。

私たちが現地でできたことは、ほんのわずかなこと、取るに足りないことかもしれませんが、一時でも皆さんと触れ合うことができ、懸命に生きておられる姿を心に刻むことができ、セヴァの機会をいただけたことに感謝の思いしかありません。

一日も早い復旧・復興と、皆さんの幸せを心よりお祈りいたします。

明日も同じ場所でセヴァが予定されていますが、サイの愛が拡がっていきますようにと願ってやみません。
サイラム

サティヤ サイ ババの御言葉です。
『穏やかな心は愛の住処です。愛は人間に本来備わっているものですが、人間の中にある愛も、肥料と水で養分を施されなければならない種のように、サーダナ(献身的な奉仕)とプレーマ(愛)によって養われなくてはなりません。愛は神聖な性質です。愛は甘露のようなものです。神の愛の不滅の甘さを味わった人は、他に世の中のものは何一つ望まなくなります。人生は、絶え間ない愛の発露とならなければなりません。今、愛は、抑制された、利己的な方法で表されています。愛は社会への奉仕という形で表される必要があります』
サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
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2019年9月15日日曜日

台風15号被害による千葉県でのセヴァ

OM SRI SAI RAM

この度の台風により被災された皆さま、
ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

【9月12日(木)千葉県安房郡鋸南町・南房総市 被災状況視察&物資お届けのご報告】

9月12日は千葉センターとセヴァ チームのメンバーで鋸南町・南房総市三芳村に視察と物資をお届けに行きました。

木更津で待ち合わせをして、市内に入ってすぐに瓦が吹き飛ばされているお宅や、看板、フェンスが落ちて曲がっていました。
ブルーシートで補強している家もあれば、そのままの家もありました。
木更津では駅前も普通にお店が営業していましたが、防災無線で炊き出しのお知らせをしていたり、ガソリンを入れた際も不足しているので二千円まででお願いしているということで、町の様子は普通であっても日常からは違う状況なのだということがわかります。

館山にお住いの親戚に帰依者が伺ったところ、南房総市の那古や館山市の方は水が使えて停電だけなので、水とガスで何とかなると話していました。
那古の手前の富浦町、山手の三芳村は、断水も続いているとのことで、三芳村の道の駅に行きました。
避難所に避難している方は少なかったです。

館山道で南下し、鋸南町で下りてから、屋根が壊れている家の前で座っておられた年配の男性3~4人に声をかけ、お話しを伺いました。
もう5日目なのに電気がなく食べ物が冷蔵できないこと、生活が大変であることに困惑していらっしゃる様子でしたが、「ここら辺は水が出るから大丈夫」「役場で食べ物ももらえるからこの辺りは大丈夫」と口々に仰っていました。
スポーツドリンクやお菓子をお渡しし、どの方も甘いお菓子などを「助かります」ととても喜んでくださいました。

そこから夕暮れとなり、真っ暗で信号も電気もない山道を40分ほど走って、19時すぎに南房総市三芳村の道の駅「鄙の里」に到着しました。
電気工事の車両や、一般車など10台くらいが停まっていましたが、真っ暗でもまだ時間が早いせいか、車中泊をしておられる方は見受けられませんでした。
車の前で友人同士話しをしている男性に物資をどこに届ければいいのかうかがうと、「『農業支援センター』で受け入れているので、案内します」と快く連れて行ってくれ、窓口で聞いてくださいました。
そちらの敷地内に南房総市三芳村分庁舎があり、夜間19時過ぎにもかかわらず持ってきたお菓子、水、スポーツドリンク、パン、ハチミツ、スープ、赤ちゃん用の液体ミルク、おむつ、生理用品を受け入れていただきました。
そのエリアは物資もそれほど潤沢にある様子ではなく、今後は「ボランティアセンターが立ち上がるかも」という未確定情報があり、職員も徹夜で対応されており、日常とはかけ離れた状態が5日間も続いていることがわかりました。
こうした地域へ日中に行って、高齢者の方に直接必要なものを届けることができれば、と思いました。

急なセヴァで十分下調べできない中にもかかわらず、数珠つなぎで必要な手を差し伸べて、セヴァに導いてくださったスワミと、その見えざる手となってくださった皆様に感謝いたします。
サイラム

サティヤ サイ ババの御言葉です。
『人間は絶えず平安〔安らぎ、平和〕を探し求めています。平安を探し求める人は、それをマタム(宗教)にではなく、マナム(心)の中に探さなくてはなりません。外界に平安を探し求めることが、この世のあらゆる不安の原因です。平安はまず、自分自身の内で確立されなくてはなりません。次に、家族へと拡大しなくてはなりません。そして、家族から村へ、地域へ、州へ、国家へと広がらなければなりません。今、起こっていることは、この過程とは逆のものです。争いと無秩序が、個人から家族へ、そして、国家にまで広がっているのです』
https://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/discourses/d_19871124.html
サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
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