2018年8月30日木曜日

西日本豪雨被災地でのセヴァ 4(岡山市東区)

OM SRI SAI RAM

西日本豪雨災害により被災された皆さま、

ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

本日は、大阪センターメンバーによる豪雨被災地でのセヴァの報告を掲載させていただきます。


オーム サイラム

 8月12日(日)岡山県の東区で災害ボランティアに夫婦で参加させて頂きました。
今年は災害クラスの猛暑といわれていて、炎天下での作業は私たちには無理ではないかと思っていましたが、スワミに被災地に行ってセヴァに参加するように勧められているような気がして迷っていました。1ヶ月くらい迷った結果、「どうせ後悔するなら、行って失敗して経験を積めば良い」とハラをくくり、夫婦で災害ボランティアに参加することにしました。

 酷暑に見舞われている最中、熱中症で倒れて現地でご迷惑にならないように、出来る限りの事前準備をすることにしました。まずは週間天気予報で気温の低くなりそうな曇りの日を狙うことにしました。そして、現地で着る服は速乾性素材のものを選択。夫は長袖、私は半袖にアームカバーをすることで、直射日光を直接肌にあてないように保護。更に、大きな保冷バッグに大量の保冷剤を用意し、梅干し、塩飴、味噌汁、塩をたっぷり効かせたサンドイッチ、スポーツドリンクに塩と水を混ぜたものを2Lずつと、それ以外の追加ドリンクを用意して、当日の朝5時に大阪から現地の岡山県東区へと車で向かいました。

 その日の天気予報では、西日本は曇りとなっていて、道中は、それほど暑くなく快適に過ごすことができました。ところが、目的地の岡山県に近づくと、段々と雲が散っていって、なんと到着した時には空はからりと晴れて太陽が私たちに盛大にギンギンに微笑みかけていました。
「事前の天気予報では曇のち雨だったのに、話が違うやん~。」と、心の中で思いっきりぼやきつつ、「いやいや、この後、また曇ってきてちょうどいいタイミングで雨が降って我々を潤してくれるにちがいない・・・」と自分にとって都合のいいストーリーを夢想しながら、災害ボランティア受付会場に入って行きました。2名分の災害ボランティアの受付を済ませたあと、災害ボランティアにあたっての説明と、作業場所の割り振りが行われていましたので、そちらに加わりました。

 まず、社会福祉協議会の担当の方から、今回の被害状況、そしてボランティアをする上での約束事項や注意事項の説明を受けた後、いよいよ作業場所の割り振りが始まりました。最初に「〇〇さん宅の土砂の掻き出し、家具の運び出し等の作業に行ける方」と言われました。すると、いかにも「屈強なる土木のプロ」といった面々が、黒く日に焼け筋骨隆々の頼もしい手が、次々に挙がり始めました。我々も、この手を挙げてしまおうかと、随分悩みましたが、そのそうそうたる顔ぶれを見て、その強者達に混じって作業するのは、完全に無理だろう、と即断し、次の機会を待つことにしました。

 「次は〇〇公園に積まれた土砂の撤去作業です。行っても良いという方、手を挙げて下さい。」と担当さんが言いました。正直、全ての項目を比較できないので、どの作業が私たちに良いか、選ぶ余地は無いようでした。それならば・・・と意を決して、夫と二人で手を挙げてみました。今度は強者タイプの方は数名で、それ以外には、ご家族で来られた方、ご年配の方、若い男の子等、色んな方がいる20名ほどのパーティーとなりました。

 そして、駐車場に車を取りに行き、待ち合わせをして現場に向かうこととなりました。夫が車を取りに行っている間、私は待ち合わせの駐車場で待っていましたら、軽トラが続々と集まってきました。運転していたのは、いかにも強面で強者の土方おじさんたちでした。土方おじさんたちは慣れた様子で軽トラの荷台にどんどんと荷物を詰め込んでいきました。しかし、夫の車はまだ駐車場から来そうにありません。このまま置いて行かれては大変、と思い、土方おじさんたちに挨拶をして、まだ夫が到着していないので待ってもらえるように、とお願いをしました。するといかにも怖そうなおじさんだと思っていた方が、実際に話してみると、とても優しいおじさんだ、ということが分かりました。人を助けるためにわざわざ自分の時間を削ってボランティアに参加する人なのですから、見た目はどうあれ、心優しい人達が集まっているんだなぁ、と思いました。そう思うと急に仲間意識が湧いてきました。
 ふと気づくと軽トラの荷台には、助手席に乗れない人たちが何人か乗っていて、待機している間、ずっと酷暑の太陽に晒されていました。これでは実作業に入る前に、皆バテてしまうのではないかと心配しました。丁度、夫の車が到着したので、「うちの車に乗ってクーラーで身体を冷やしながら現地に行きませんか」と声を掛けました。すると3人の男性が後部座席に乗ってくださって、計5人で現場に向かいました。道中、話題はもっぱら熱中症に関してでした。今回チームのリーダーを引き受けてくださった薬剤師の方も同乗していたのですが、お話しを伺うと、その方は前日からボランティアに参加していたそうです。曰く、「気をつけたほうが良いですよ。昨日もお一人、午前で熱中症になって午後はお帰りになられた。無口になった時が危ない。そう言う私も実はかなりやばかった。」とアドバイスをして下さいました。すると他の方も「実は私も・・・」「僕も」と話し始め、実際に体力に自信がありそうな方も、この炎天下で熱中症になってしまったとのこと。それでも今回の災害ボランティアに参加していることに、正直びっくりしました。

 作業現場に着くと、住宅街によくあるような、小さな公園でした。そこには土砂が積み上げられた大きな土山が2つありました。その土山は、この地域の住宅に流入した土砂を掻きだして公園に積み上げたものとのことでした。私達の作業は、その土砂をスコップですくい、土のう袋に入れて、その土のう袋を集積所に運ぶ、というものでした。
 リーダーさんからの指示はこのようなものでした。
 「20分作業をしたら、10分休憩。これを必ず守って下さい。十分休憩を取らないで無理をするとバテてしまいますし、他の人もそれに習って作業を始めてしまいます。ですので全体のことを考えて自分ができると思っても、休憩時間をしっかり守るようにして下さい。」
 リーダーさんからそのように説明を受けた時、正直、この炎天下で、自分に20分も力仕事ができるのだろうか、と不安になりました。
 午前10時位に作業開始。最初は勝手が分からなかったので、各人が適当に作業にとりかかりました。スコップを土の中に入れても、木の根っこや何やらで上手くすくうことができません。すくった土を土のう袋に入れようとしても上手く入りません。ハードな作業で20分がやたらと長く感じました。自分でも驚くほど大量に汗が流れてきました。

 でも、作業を進めるうちに段々とスムーズに作業が進む形に自然と役割分担ができてきました。スコップで土を土のう袋に入れる人、土のう袋を開いて受ける人、土のう袋を一箇所に運ぶ人。一つ一つの作業も、要領よくやるコツが分かってきて、皆で協力しながら作業が進んでいくことが、とても楽しいと思えるようになってきました。面白いことに、20分の休憩を向かえる時には、暑さのことや時間のことを忘れて作業に集中していました。とはいえ、10分の休憩はありがたく、汗をかいた分の水分補給、そしてしっかりと休憩を取りました。午前中は20分を4セットこなすことができ、こんもりと積まれていた土山の一つは、その日の午前中に片付けることができました。
 昼食後、午後も張り切って、残りの土山も片付けてしまおう、などと思っていましたが、午後になると気温が更に上がり、午前中よりかなり過酷な環境になっていました。恐らく気温は38度程度になっていたかと思います。そのため、午後は1時間程度の短い作業時間でしかありませんでしたが、想像以上に疲労してしまいました。リーダーさんは午前よりも午後のほうが段取りが良くなって作業がはかどる、と仰っていましたが、一様に皆さんの作業ペースが落ちているように思いました。
主人も同じことを思ったのか早めの休憩をリーダーに促しました。そんな中、若い男の子が一人、とうとうバテてしまいました。そんなこともあって午後は無理をせず、早めに切り上げました。あとで主人が言うには「実はリーダーさんも顔が真っ赤になっていて、かなりヤバかったみたいだね。」と言っていました。午後の作業は午後2時頃終了しました。
 ボランティアセンターに戻り、長靴の殺菌消毒や、手足の消毒などをした後に、近くの入浴施設で使えるお風呂券を頂くことができました。このお風呂は本当に格別で、今までの疲れが吹っ飛ぶような感じがしました。

 今回、豪雨災害被災地での災害セヴァに参加させていただきましたが、本当に純粋なセヴァを、純粋な志をもった方々と共にすることができたと感じております。このセヴァに参加することができてとても良かったと思いました。また機会があったら是非参加できればと思います。
 このような貴重な機会をお与えくださいましたスワミに、心から感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

オーム サイラム

サティヤ サイ ババの御言葉です。
社会は人々が集まってできています。社会においての、自発性と純粋な意図によって動機付けられた人間同士の協力が、セヴァ〔無私の奉仕〕の証(あかし)です。セヴァには根本的な特徴が2つあります。それは、相手を思いやる気持ちと、進んで犠牲を払うことです
http://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/pdf/d_19811119.pdf
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すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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SSIOJ奉仕部
・お問い合わせ: saihelp@sathyasai.or.jp
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