2020年9月10日木曜日

熊本県での豪雨災害復旧支援セヴァ8~9(人吉市・球磨村)

OM SRI SAI RAM

令和2年7月豪雨により被災された皆さま、ご家族、ご関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

鹿児島グループや九州レディースのメンバー等が人吉市及び球磨村へ行き、セヴァを行ってきましたので以下にご報告いたします。

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《8月11日(火)第8回目の被災地セヴァ》

人吉市内にある球磨村の方々の避難生活は、1ヶ月あまりとなるとご高齢の方が多いこともあり、急変した生活で心身両面の体調不良を訴える方が出始めていました。
特に段ボールベッドが固く腰痛を呈する方が多かったので、中国九州地方のサイレディースの皆さんと話し合い、これから当面は続くと思われる避難生活を少しでも快適に過ごしていただけるよう、SSIOJセヴァチームとも相談をし、エアーベッドを用意することになりました。

避難所の方々に相応しいエアーベッドを検討するために再度避難所を訪問しますと、元球磨村役場に勤務されていた方が直接球磨村の村長さんと面会する段取りを取ってくださいました。
村長さんと面会するために途中危険なところがあるということで、人吉市在住の方が車で先導してくださり、球磨村役場に向いました。

30分位の道すがら、息を呑むような惨状にやるせない気持ちになる程、球磨村は壊滅的な被害状況でした。
球磨村は、球磨川と支流が合流する場所に人家が拓けているところが多いため、相当の世帯が被害を受け、いっぽう山間では、土砂崩れによって道路が封鎖され孤立しているため、球磨村地域以外の家族や親戚などの頼りとするところがない方は、避難所での生活を余儀なくされている状態でした。
そして「被害を受けた場所にはもう住めない」と、今後の生活の拠り所をどうするのかを検討されていました。

村長さんのご説明では、まず生活の確保を最優先とし、仮設住宅を建てる適切な場所が少ない現状の中で、運動公園の一部に8月2日から33世帯の妊婦さんや配慮が必要で長期的な避難所生活が難しい方を優先して、仮設住宅に入居していただいたとのことでした。
そして現在も、約30戸の仮設住宅の建設が着工しています。
今後の課題として村長さんは「270戸近くの仮設住宅の建設を予定していますが、現在球磨村以外へ避難されている方々もまだ充分に把握できていない中、避難されている方々の生活の確保には当面時間を要することになると思います。また9月になると、現在避難所となっている人吉市内の中学校の授業が始まるため、球磨村内の学校体育館へ移動する予定になっている」とのことでした。
また「高齢になってからの避難生活環境が変わることは極力避けたいのですが、やむを得ない状況です。私たちも被災者の生活の確保を全力で取り組んでいますが、それまでの期間エアーベッドは避難生活の苦痛を随分と和らげてくれることと思います」と仰っていました。

村長さんと面会後、運動公園内の仮設住宅や14人が亡くなられた特別養護老人ホーム千寿園や球泉洞(鍾乳洞)及び鉄橋等、甚大なる被害を受けた場所を半日かけて周りましたが、球磨村が球磨川の濁流に呑まれたという惨状であり、今後ご自宅で暮らすことはとても厳しい状況だと感じました。
千寿園
流された「鉄道橋」

《8月18日(火)第9回目の被災地セヴァ》

本日は、エアーベッド100台と自動エアーポンプ2台を球磨村役場へお持ちしました。
役場へ到着しますと、村長さん始め職員の方々が荷下ろしを手伝ってくださり、一台のベッドにエアーを入れ、使用の確認をされていました。「エアーベッドを使ったら、腰の痛みも随分と楽になるやろね」と職員の方々が仰っていました。

人吉市街地もかなりの被災状況ですが、球磨村もより壊滅的な被害を受けています。そして、多くの村民の方々が避難を余儀なくされている状況です。

今回の豪雨により、熊本南エリア(人吉市、球磨村、芦北町、津奈木町)は本当に厳しい状況です。
これからの復旧・復興には相当な時間を要すると思いますが、一歩ずつ前を向いて取り組んでおられる皆様の想いに寄り添い、できるセヴァを続けていきたいと思います。

サティヤ サイ ババの御言葉です。
『社会は人々が集まってできています。社会においての、自発性と純粋な意図によって動機付けられた人間同士の協力が、セヴァ〔無私の奉仕〕の証(あかし)です。セヴァには根本的な特徴が2つあります。それは、相手を思いやる気持ちと、進んで犠牲を払うことです』
https://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/discourses/d_19811119.html
サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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SSIOJ奉仕チーム
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