2016年5月7日土曜日

被災地でのセヴァ第3日目

OM SRI SAI RAM

亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に、
心よりお見舞いを申し上げます。


5月4日(水)熊本での被災地セヴァのご報告を致します。

上益城郡の御船町役場の担当者(田代間所近辺ご出身)に、昨夜行くことのできなかった田代間所地区の状況について聞き取りを行いました。
ご高齢者が山奥で30名ほどおられ、夜間、身を寄せて過ごされているという、御船町田代間所地区の区長さんに連絡していただき、現地で当団体が現状の聞き取りを行うことは辞退されました。
役場担当者にSSIOJから「サティヤ サイ支援物資プロジェクト」のチラシをお預けしたところ、「必ず間所地区の方に届けます」との回答をいただきました。


前日伺った、熊本市東区画図町大字下無田の画図7町内自治会長さんづてに、隣の3町内自治会長さんにサイ セヴァの情報が伝わり、3町内自治会長さんから私たちのもとに連絡が入りました。
「個人への生活必需品支援は大変助かります。実は3町内自治会はもっと被害が大きく、160戸中40戸は全半壊です。生活必需品のご支援をお願いしたいので、本日来れるようでしたら10時に市からの説明会があり、地元住民が集まるので来てほしい」というご依頼を受けました。

その話し合いが終わり、地元の方々が帰る頃、公民館に入ると、今後の手続きはどうなるのかを市の職員と話し合っている被災者の方々が数名残っておられました。5~6人のセヴァ メンバーが個々の被災者の方にチラシをお渡しし、どういう状況なのか、何かできることはないのかお伺いすると、残っておられたのは家が全壊して、敷地内の納屋や車で夜を過ごされているご家族でした。
取り急ぎ私たちにできることはないか伺うと、「もう3週間も車で寝ていて身体が痛い」とご高齢のお母様が仰り、「手足を伸ばして眠れるテント」を希望されたので、地元のホームセンターへ何軒か電話し、わずかに残っていたものを購入してお届けしました。
皆さん一様に精神的にも疲れておられ、ぎりぎりの状態で暮らしていらっしゃる様子が伝わってきました。
また別のご家族からは、ポータブルトイレや、お布団のリクエスト等もいただきましたので、火急に必要なトイレなどはすぐに注文し、その他は「サティヤ サイ支援物資プロジェクト」で皆様に支援を募らせていただくことといたしました。
その地域の公民館は小さな集会場で、少し離れた指定避難所から、ブルーシートや土のう袋(雨漏りしないように、また立入り禁止の場所にブルーシートをかけ、土のう袋に土を詰めてブルーシートを押さえるために使用)、水、保存食糧などを、軽トラックで自主的に運搬している自治会の消防団の方からお話しを伺いました。
その自治会消防団員の方のお話しによりますと、「行政から配られる物資には種類や個数に限りがあり、全半壊のお家の方は非常に苦労されているため、SSIOJから個別で必需品を送るサポートはありがたい」というお話しを伺いました。

その方ご自身の家は大丈夫なのか尋ねると、「うちも被害を受けています。でも今、みんな大変だから仕事はそっちのけにして、地元でできることをしています」と仰り、生業である電気工事を地元で無償で行っておられるとのことでした。その方にSSIOJのチラシを託し、必要な方に配布していただくようお願いしました。

3日間という短い期間のセヴァとなりましたが、今回、配布物資として選んだワンタッチテントを「必要かどうか」が、今緊急事態かどうかの目安となりました。
自衛隊がライフラインを供給している行政の指定避難所では、南阿蘇など緊迫した状況の避難所を除いては、最低限の物資は行き渡っている印象で、ワンタッチテントは不要でした。しかし、自主避難所では、行き場のない避難者の方たちが身を寄せ合って過ごしていたり、日中は全半壊した家で片付けを行い、夜は車中泊されておられました。または、必要物資を取りに来られ、情報交換をする場所として機能していました。
今までの災害と比べて実態がわかりにくく、同じ町内会でも、あまり被害のない家と全壊・半壊の家が隣接して建っています。支援の必要性は聞いてみないと分からないため、それだけに被災者個人の背負っている負担が大きいことを感じました。


今後も、ババ様にご縁をいただいた被災者の方々へ継続した支援を続けていけるよう、定期的にセヴァを行っていきたいと考えています。
被災された方々に一日も早い復興・復旧が訪れ、日常と、心身の平安を取り戻されますよう、宇宙の母なるサイの蓮華の御足にお祈りいたします。


サティヤ サイ ババの御言葉です。
『皆さんは平安のメッセンジャーにならなくてはなりません。まず自分自身から始めなくてはなりません。平安は奉仕を通してのみ、手に入れることができます。怠惰な人間は悪事に走ります。仕事で忙しくしていれば、心〔マインド〕に思考が生じる余地はありません。それゆえ、心に平安があるのです。穏やかな心は愛の住処です。愛は人間に本来備わっているものですが、人間の中にある愛も、肥料と水で養分を施されなければならない種のように、サーダナ(献身的な奉仕)とプレーマ(愛)によって養われなくてはなりません。愛は神聖な性質です。愛は甘露のようなものです。神の愛の不滅の甘さを味わった人は、他に世の中のものは何一つ望まなくなります。人生は、絶え間ない愛の発露とならなければなりません。今、愛は、抑制された、利己的な方法で表されています。愛は社会への奉仕という形で表される必要があります。愛は、他の人々に捧げ、他の人々と分かち合わなければなりません。そうすることで、愛は互恵的な、絶えず拡大していく体験となるのです』
http://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/discourses/d_19871121pm.html

サマスタ ローカー(ハ) スキノー バヴァントゥ
すべての世界のすべてのものが幸せになりますように
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SSIOJ奉仕部
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